2015.12.21
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の加藤です。
先週は摂食嚥下障害についての講演会に参加しました。
摂食嚥下障害とは、病気や老化によって、お食事をするのが難しくなる障害です。(うまく噛めない、飲めないなど)
講演いただいた神奈川歯科大学の飯田先生は私の大学時代の先輩でした。
講演では 「フレイル」という言葉がよく出てきましたが、みなさんはご存じですか?
これは、筋力の衰えによって機能が低下してしまうことです。
足が弱って歩けなくなってしまうことなどがそうですね。
フレイルはお口にも関係してきます。
硬いものが食べられないと噛む筋肉が衰え、飲み込む力までなくなってしまいます。
飲み込む力が弱ると、むせやすくなったり、栄養失調になったり、誤嚥性肺炎になったりします。
そしてゆくゆくはお口から食事ができなくなり、胃瘻や経管栄養になってしまいます。
フレイルにならないためには、しっかりと噛めるお口をつくることが重要です。
弱り始めた筋肉にはトレーニングも有効です。
写真は唇にスルメをはさんで文字を書く体操をしているところです。
見かけによらず、なかなか大変です。
スルメを使うのは、美味しくてがんばれるうえに、終わったらよく噛んで食べるのもトレーニングとのことです。
やはり美味しく食べられることが健康の基本だと改めて感じました。
藤沢駅より徒歩5分