2016.03.09
こんにちは。藤沢の歯医者、菅井歯科医院の加藤改め、長岡です。
私事ですが名字が変わりました。
先日、テレビでモデルの菜々緒さんが、小顔になりたくて親知らずを抜いたら腫れてしまって事務所に怒られたというエピソードをお話していました。
親知らずを抜く、とよく聞きますが、みなさんは親知らずのことをどれくらいご存知ですか?
親知らずは第三大臼歯ともいい、前から数えて8番目にある歯です。
上下左右に4本ありますが、退化傾向のある歯で、生まれつき1本もない人もいます。
親知らずは必ず抜かなければいけないわけではありません。
ただ、その性質上いろいろな問題が起こりやすく、結果として抜歯になることがとても多いのです。
一番の問題は、真っ直ぐ生えてこないことが多いことです。
歯は顎の骨に並んで生えますが、骨格と歯の大きさの関係で、全ての歯が並びきれないことがあります。
親知らずは一番奥に、一番最後に生えてくるので、スペースが足りなくて斜めに生えてきたり、途中で引っかかってしまうことがとても多いのです。
上下とも真っ直ぐ親知らずが生えています。
こちらは親知らずが横の歯に引っかかっています。
中途半端に生えた親知らずは汚れがたまりやすく、菌の温床になります。
親知らずが痛む原因のほとんどが、増殖した菌による歯ぐきの炎症です。
また、ちゃんと生えていなくても菌によって虫歯にもなってしまいます。
左の写真を見ると、親知らずと手前の歯の間が虫歯になっています。
右の写真は、親知らずが引っかかっていた部分が虫歯になり、抜歯になった手前の歯です。
真っ直ぐ生えない親知らずを放っておいたために、隣の歯まで抜歯になってしまうのは本当にもったいないですよね。
なので先々に問題が起こりそうな親知らずは抜くことをお勧めしています。
もちろん、真っ直ぐに生えていてもブラッシングが不十分なら虫歯や歯周病になってしまいますよ。
私自身も口が開けられないほど親知らずが痛んだことがあり、4本すべて抜歯してもらいました。
最初の写真の方のように、全ての親知らずがきれいに並ぶほうがめずらしいくらいで、お願いしてお写真を撮らせていただきました。
親知らずが気になる方はぜひご相談くださいね。
藤沢駅より徒歩5分