2016.08.10
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の長岡です。
夏本番の暑さが続きますね。
来院されて冷房の効いた診療室に入ると、みなさんいい顔をなさいます(^^)
今日はドライマウス(口腔乾燥)についてです。
目が乾くのをドライアイ、というように、口の粘膜が乾く症状をドライマウスといいます。
ドライマウスのサインは次のようなものがあります。
・口の中がカラカラ、またはネバネバする
・話しづらい
・唇や口角が切れやすい
・水がないと食べ物が食べられない
・舌がヒリヒリする
・舌にみぞがある
・よく飴をなめる
このような症状が日常的にある場合は、口腔乾燥が疑われます。
写真は、健康な舌(上)とドライマウスの舌(下)の写真です。
健康な舌は湿っていて、表面がなめらかです。
ドライマウスの舌は表面が乾き、しわのような溝ができているのがわかりますね。
唾液はただの水ではなく、いろいろな働きをします。
よく知られているのは粘膜を保護して食べたり、しゃべったりするのをスムーズにする「潤滑作用」、食べ物の中のデンプンを糖に分解する「消化作用」です。
それだけではなく、食べかすを洗い流す「洗浄作用」や、お口の中のpHを正常に保つ「緩衝作用」、歯の表面にペリクルという膜をつくって保護する「歯の保護作用」、細菌と戦う「抗菌作用」など、虫歯や歯周病から歯を守る働きもたくさんあります。
唾液が減って口腔乾燥になると、かさつくだけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まるんです。
他にも、味覚障害や口臭の原因になったり、口腔カンジダ症(カンジダ菌による、難治性の炎症)を発症することもあります。
また、乾燥してお口の中の滑りが悪くなると、入れ歯がこすれて痛みが出たり、外れやすくなります。
ドライマウスは生活の質(QOL)を低下させるとも言われています。
会話がしにくくなったり、咀嚼や飲み込みがしにくくなることで、友人との外食や外出を避けてしまうことがあるからです。
ドライマウスについて、心当たりはありませんでしたか?
気になる方は一度歯科医院を受診してみましょう。
次回はドライマウスの原因や、すぐに始められる唾液の量を増やす習慣などを紹介します。
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