2017.02.08
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の長岡です。
今日はお口の気になる症状の一つ、口臭についてです。
(歯周病の主な症状 歯ぐきからの出血について はこちら)
とっても気になるのに自分ではなかなか気づけない口臭。
ひとえに口臭といっても原因はさまざまで、食事によるもの(にんにくなど)や内臓疾患、ストレスや口腔乾燥症など多岐にわたります。
そのなかでも一番の原因であり、一番ケアしやすいのが、プラークによる口臭です。
プラークとは、歯の表面に付着・増殖した細菌の塊で、歯垢ともいいます。
<プラークによる口臭は〇〇のニオイ>
プラーク中の細菌は、主に以下の三つの悪臭物質を生成します。
・硫化水素
プラークが生成する悪臭成分の大部分を占めています。
温泉地などで感じる、卵が腐ったような臭いです。
下水処理場やごみ処理場でも検出されます。
・ジメチルサルファイド(ジメチルスルフィド)
キャベツが腐った臭いといわれています。
海苔の香り成分でもあり、海で感じる「潮臭さ」の元でもあります。
・メチルメルカプタン(メタンチオール)
たまねぎの腐った臭いと表現される悪臭物質です。
動物の排泄物から放出され、おならの臭いの原因です。
どうでしょう。いかにも臭そうなものばかりですよね…。
こんな臭いを周りに振りまいていたら…と思うとゾッとしちゃいますね。
でも、ご安心ください。
<自分で口臭の原因を除去できます!>
疾患やストレスによる口臭と違い、プラークによる口臭のケアはシンプルです。
それは、プラークを落とすこと。
いくら香りでごまかしても、根本的な原因が取れていなければ意味がありません。
正しく歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスを使ってプラークコントロールを行えば、口臭の原因となるプラークを落とすことができます。
以前、歯磨き指導をした患者さんが初めてデンタルフロスを使った時に、
「奥歯の歯と歯の間からとんでもない臭いのかたまりが出てきた!!」
とおっしゃいました。
ずっとたまりっぱなしだったプラークがデンタルフロスで取り除けた証拠です。
それ以来、その患者さんは毎日欠かさずデンタルフロスを使うようになりました。
プラークのもととなる細菌はすべての人のお口に存在します。
プラークのたまりやすさや付く場所は、歯磨きの癖だったり、歯並び、歯を治療した材料の素材や形によって人それぞれ違います。
一度歯科医院で相談してみましょう。
お口にあったプラークコントロールのコツをお教えしますよ。
藤沢駅より徒歩5分