2017.06.27
こんにちは。菅井歯科医院 藤沢の長岡です。
今日は「歯ぐき下がり」についてです。
お口の中を見渡して、前より歯ぐきが下がったように感じるところはありませんか?
歯ぐきが下がることで、少し歯が長くなったように見えたりします。
ご相談いただくことも多いですが、気づいてはいてもそのまま、という方がほとんどかもしれません。
しかし、一度下がった歯ぐきが自然に戻ることはありませんし、原因があるかぎり歯ぐきの退縮は進行します。
<歯ぐき下がり(歯肉退縮)の3つの問題>
1.見た目が悪い(審美障害)
そこだけ歯が長く見えますし、やせた歯ぐきは不健康な印象を与えることもあります。
2.しみやすい(知覚過敏)
歯ぐきが下がることで、刺激に敏感な歯の根っこの部分(歯根)が露出します。
そのため、冷たいものや歯ブラシを当てた刺激にしみやすくなります。
3.虫歯になりやすい(根面齲蝕/こんめんうしょく)
露出した歯の根っこはとてもデリケートです。
プラークが付いていると簡単に虫歯になります。
このように、歯ぐき下がりはお口のトラブルの引き金になりかねません。
「でも、もう歯ぐきは下がってしまったし…」とあきらめないでください。
下がってしまった歯ぐきも、根面被覆という処置で改善できることがあります。
写真は20代の男性です。歯がしみる、と来院されました。
拝見すると、上の歯ぐきが退縮しており、ここがしみていることがわかりました。
結合組織移植(Connective tissue graft = CTG)による根面被覆を行いました。
歯ぐきの退縮は改善され、しみることもなくなりました。
「こんな治療法があるなんて知らなかった」と、とても喜んでいただいて私もうれしかったのをよく覚えています。
実は気になっていたけどあきらめていた方、改善できるかもしれません。一度ご相談下さい。
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