2025.01.06
あけましておめでとうございます 菅井歯科医院の長岡です。
本年もスタッフ一同精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、このブログの中でも反響が大きい「一本だけの変色歯」。
今回はその治療法についてまとめました。
原因についてはこちらで詳しく書いていますので読んでみてくださいね。
歯が一本だけ濃い色になってしまう変色歯。特に前歯だと目立って気になりますよね。
一本だけの変色歯をきれいにする治療は主に2つあります。
詳しく解説していきます。
1.ウォーキングブリーチ
歯の中から行うホワイトニングで、着色の元となる色素を漂白し本来の色に近づける治療です。
まずは根管治療を行い、着色の原因である根の中の汚れを取り除きます。
根管治療終了後に、歯の中に薬剤を入れて蓋をし、1週間後に色の評価をします。
薬剤を取り換えて、歯の色が明るくなるまで何度か繰り返します。
最大のメリットは自分の歯を削らなくていいことです。(だだし、根管治療のために歯の裏面に穴を開けます。)
デメリットは色が完全には元通りにならないことが多いことと、変色の後戻りをすることがあることです。
変色の原因は歯の中の有機物ですが、これを完全に除去することはできず、後々また色素を作ることがあります。
その際は再度ウォーキングブリーチが必要になります。
また、もともと大きな詰め物が入っていたり、虫歯などで歯の強度がない場合はウォーキングブリーチの適応外となります。
2.セラミック治療(被せ物)
周りの歯と馴染む、自然な被せ物を製作し装着する治療です。
ウォーキングブリーチと同様に、まずは根管治療を行います。
根管治療後、歯の形を整えて型をとりセラミックの被せ物を作ります。その際は、周りの歯と色が合わせらるように写真を撮影します。
メリットは歯の色をほぼ希望通りにできることです。
色のグラデーションや表面の質感などを技工士が丁寧に作っていきます。
被せ物ですので歯の色だけでなく、形も変えられます。
デメリットは歯を大きく削ることです。被せ物を入れるためにはその歯全体を大きく削る必要があります。
どちらの治療も利点、欠点があります。
丁寧にご説明しますので、ご自分の納得できる治療を選びましょう。
最後に、今回の写真の患者様はウォーキングブリーチを行いました。
【治療前】
【治療後】
歯の先端中央寄りに少し変色が残っていますが、歯を削る量を最小限にするため、これで治療終了としました。
患者様はとても喜んでくださいました。
一本だけの変色歯が気になる方、どうぞご相談ください。
藤沢駅より徒歩5分