2016.03.23
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の長岡です。
今日は審美歯科の分野のお話しです。
みなさんはお笑いコンビのハリセンボンの箕輪はるかさんの前歯が一本だけ黒ずんでいたのを覚えていますか?
現在は治療されて白い歯になっていますが、以前はチャームポイントと言ってアピールしていましたよね。
でも、同じような歯の変色を気にしている方は意外と多いんです。
そもそもこのように一本だけの変色が起きるのって不思議ですよね。
実は原因は歯の中にあるんです。
骨の中に骨髄があるように、歯一本一本には歯髄という神経と血管の集まりが入っています。
この歯髄が何らかの刺激(虫歯や外傷など)で壊死してしまうことがあります。
いわゆる「歯の神経が死んでる」という状態です。
ちょっと専門的な話になりますが、壊死した歯髄は、血液の中の鉄分と壊死組織から出る硫化水素が反応して硫化鉄という黒い物質になります。
これが内側から歯にしみこんで変色を引き起こすのです。
ちなみに、歯の神経を抜いて根の治療をした歯もこのような変色をしていることがありますが、多くの場合、根の治療をした後は被せ物をするので気にならないことが多いです。
このような変色歯の治療はいくつかあり、症状やお口の状態によって選択します。
最初の写真の方は、なるべく歯を削らない治療を希望されたので、歯の内側から薬剤でホワイトニングする方法(ウォーキングブリーチ)を選択しました。
周りの歯と比べるとやや濃い目の色ですが、もともと詰めてあった左端の詰め物と同じ色まで回復することができ、患者さんにも大変喜んでいただきました。
もちろん、周りの歯と完全に色を合わせられる治療法もあります。
ぜひご相談くださいね。
藤沢駅より徒歩5分